読書の二ヶ月

ワイドショーを見ると気が滅入るので全く見ない。昼間何するか?と言うと仕事以外の時間はお茶か食べるか読書。

近所の焼肉屋のおじさんが宮部みゆき浅田次郎好きというのが分かってお互いに本を交換し、それも読んでしまってシリーズものを一気読み。

 軽い気持ちで読み始めたのだけどそれぞれがちょうどいい短さで読みやすい。で、また美味しそうなのだ。基本マクロビやビーガンのご飯を入れつつ、毎回カフェに迷い込んだお客の人生を前に進ませるよう料理をふるまいながら背中をポンと押してくれるカフェのシャールさんのお話。

ほとんど女子のお客さんのお話で、、これがまた読みながら会社員の友達とかぶってしまい、、女子ってホントに面倒で大変な世界で仕事や主婦の仕事をしなければならないんだなあと思ってしまうわけです。

パワハラの上司に耐えられずある日目覚めたら体が動かなくなってしまい会社をほぼ半年休んだ、という私の友人は今は自分の思うまま、仕事は出来る範囲でと割り切って生きてるけど合間合間に昔の性格がというか、元の性格が出てしまう。周りを気にしすぎたり、これをやったらあの人が喜ぶんじゃないかなと考えすぎたり、、気持ちに応えようと無理しちゃう所が出てしまう。インスタやTwitterを追いかけるとか、、その反応を気にするのも、、まあ、この本を読んでいるとそういう人の心理がよく分かり、、

中学高校の団体行動や女子の集まりが苦手でこうゆう世界じゃない所へ行きたいと美大へ行き、デザイン業界に行き、なので、、全くこの本に出てくるような人がいない世界だったわけだけど、クライアントさんは普通の会社員の方が多いのでいつの間にか私みたいなのはストレスフリーに見えるんでしょうね(実際ストレスなんて人間関係ではあまり無いし)。。電話で悩み相談を受けることになってしまう。でも、人って吐き出せばそれだけで楽になることも分かってるから聞くだけでその人が楽になって明日元気になれるなら、、と思うんだけど。。

でも、自分も変えなければいけないのだと。。 

吐き出して、一歩踏み出す。真夜中の電話で愚痴ってたあの人たちは今どうしてるんだろう・・・。

デザイン業界や美大の頃は、1人1人が単独で動き、暇だったら一緒にいるけど毎度一緒にいなくてもいい。もちろん就職のことも個々にそれぞれ動き相談などもすることもなく。もう50代にさしかかるけどベタベタするわけではないけど、分かり合ってる、、という変な安心感がある。

自分の直感で選び、自分の責任で決める。一人が平気。

頑張りすぎない。。 頑張りすぎたら一度遠くから自分を眺めてみる。。

きっとたくさんの人が本に出てくるような悩みを持ちながら生きているに違いないから、、この本を読んで一歩踏み出せたらいいのになあと思う。私は会社員の友人たちが背負っているものを、、シャールさんのように見守りつつ、美味しいご飯で気持ちを幸せにしてくれるような人になりたいなと思う。。。

 

マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ

マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ

  • 作者:古内 一絵
  • 発売日: 2015/11/21
  • メディア: 単行本
 

 

 

女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

  • 作者:古内 一絵
  • 発売日: 2016/11/16
  • メディア: 単行本