ビートルズは今の世でも素晴らしいのか?

エスタディ yesterday 映画 ★★★☆

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もし朝起きたら自分以外ビートルズを知らない世界になっていたら、、、私は50前で美大という事もあり70年代80年代の洋楽を聞きまくっていたけど、もはや20代10代の人たち、40代前半のうちの旦那でさえ、The Beatlesは過去の人になりつつある現代に「やっぱりBeatlesいいよなー」と気がついてほしいという思いもあるのではなかろうか?チラシのこの絵の構図を見れば、普通はBeatlesのアルバムジャケットをイメージするが、今の若い人にはなんで道路??(これは映画の中でも出てくる会話)なのだろう。

 

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イギリスでもBeatlesは偉大すぎて、当たり前に違和感もなく浸透しているけど、歌詞や題名に意味を問われると答えられない(映画の主人公みたいに)。

現代だと例えば「ホワイトアルバム」や「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ」は会議で却下!そして売りまくって金儲けに燃える事務所と、毎日毎日ビートルズの曲を思い出して曲作りに励む主人公。世界にビートルズが存在してなかったのでGoogleにも出てこない、もちろん作品もないのだから、、あとは自分の記憶力だけになる。

Beatlesの曲は不変で、歌詞一つも多分その時のポールやジョンの思いが込められているのだけど、それ以上にファンの女子に向けての愛の曲も多いのですよね。こーすればファンの女子たちは喜ぶだろうという、、でも主人公にはそこまでの余裕もない。。

Beatlesも瞬く間に成功してしまい、それこそ映画のように次から次へと曲を作り出さないといけない環境、人気と自分たちの方向性、4人の中での力関係、薬漬けにもなり、、めちゃくちゃな中でも傑作を出し続けていく。。でも主人公はビートルズの曲を思い出して再現するだけでも大変な作業になっているのです。。。いかにコンスタントに曲を作り出していくことが大変なことか・・・

最後の方の屋上のライブはBeatlesのルーフトップライブをオーバーラップさせ、なんか切なくなった。映画の主人公の「ヘルプ ミー」は心からの叫びだっただろうけど、観客はただ大喜びしているだけ、、そしてビートルズの屋上ライブは実質最後の4人でのライブとなったことも絡めて映画のラストへと向かう。

エドシーランが現代の象徴と言われる天才ということで本人役で出演。エドシーランもまだ20代半ばですでにビートルズ並みの人気と名声を持ってしまった。追われる立場になってしまって大変だろうな、、大丈夫かな、、と思ってしまう。

 

とはいえ、この映画、終わり方はハッピーです。

結果、ビートルズを知ってた世界と同じ様な世界になるのですが、その過程、そして主人公がビートルズのメンバーと違い、すぐ近くにあった愛を手に入れる事を優先する道を選んでみんなが幸せになって終わりというファンタジー

で、、やっぱりBeatlesの曲はいいよなー!うん!と思う。