無意識の色
色彩カウンセラーの資格を取る目前。最初は子供のアトリエのためにと思っていたが、ここにきて大人向きもいいんじゃないか?とか迷い始めてくる。
本当に私も10年以上通っていた絵の教室で無意識のうちに吐き出していたんだろうなあと。。10代、弟妹全員好んで使っていた色が「ターコイズブルー」「エメラルドグリーン」「オリーブグリーン」大人にならないとあんまり自分を表現する時に出て来ない緑系を本当によく使っていた記憶がある。バランスを取りたい、平穏な気持ちになりたい、そんな思いがでていたのかもしれないな。先生が当時自分の作品につかっていた色が緑系だったのだが、それを見て「好きだな」「落ち着くな」と思ったのは多分欲してたのだろうなと今は分かる。その中で自分の好きな(落ち着く)配色が出来て来て今の仕事に生かされ、思えば小学1年から38歳まで水彩から油絵の具、カラーチップ、膨大な量のチップを毎日見て過ごしていたことになる。仕事をしてない人にはこんなに色があるの?って思うくらいあるんですよね。カラーチップだけで5千色でしょうか。もっとかな。そこから一色を選ぶって本当にこれは訓練。
これは中高とよく使っていた油絵の具の色。色の順序も人それぞれ違うと思うが、今朝の私の気分はこういう順序。一見明るい配色だけど、この配色には色々な思いが入っているだなあと。好き=こんな気分を欲している 赤や黒が私の中にあまりないのは、、もう十分赤の要素も黒の要素も生活の中にあったからとも考えられる。それよりも自分の精神を保つことに重点を置いていたのかもしれないし絵を描いている時は現実逃避の時間になっていたのかもしれない。子供達はみんなそれぞれ自分のバランスを取るためにけっこう大変だったのでありましたね。描いている子供達は全く意識しないで描いているわけで、そういう意味では本当に心の色が表現されていたんだろうな。今子供の頃の絵を見てみたいけどもう無いんだろうな〜。
帰りに寄ったカフェで「バグダッドカフェ」の「calling you」のカバーが流れていて家に帰って早速オリジナルのサントラを引っ張りだす。武蔵美ではこの映画を心理学の授業でサンプルで使っていたのだが、この曲を映画を見ていない人が聞いて「夜明け」か「夕暮れ」をイメージするのか何色を想像するのか、、でも、どちらをイメージしても共通して入っている色があることに気がつきますか??この映画は曲によって心理の色が表現されているわけですが、シーンによって色を変える手法はピーター・グリーナウェイも使っているもののグリーナウェイの作品は気持ちがドヨーンとなるのと比べるとバグダッドカフェは癒し。グリーナウェイの作品は学生時代の頃は刺激があったけど(コックと泥棒〜、英国式庭園事件などなど)、、、年を取ると受け付けられない!それは色彩心理学でいえば、、大人になると癒しを求めているのかもしれません。ジャケット借りするとしたらどちらを選ぶかも、、もうその時の心の色が出ているのかもしれないですよね。
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