Wonder ワンダー 君は太陽 ☆☆☆☆☆

ずっとうるうるした映画で、なんだろう、終わったあと「心が洗われた」とそう感じる映画。嬉し涙が自然に出て来る。
この映画を見て、原作を買い、読み直して、また泣いてしまう。
そしてこの原作を書くきっかけになった ナタリー・マーチャントのwonder(Wonder by Natalie Merchant )という曲がまた良いのです。

Paradise Is There: the New Tig

Paradise Is There: the New Tig

このオギーだけの視点で書かれていたらここまで共感出来ない。
元々この本は、実際に病気で顔が普通とは違う子がお店で隣にいた時の自分の子供の反応をみて、子供のために書こうと書き上げた本らしい。見た目が違うだけで中身は普通なのに、でもやっぱり反応してしまう。
そんな周りの戸惑いを書きながら、それを受け入れていく過程を描いている。

中身は普通の男の子なのに顔だけが普通じゃない。それがオギー。
誰もが「あっ」と思わず言ってしまう顔。
でも、あっと言われるのは慣れている。それよりも、受け入れてほしい。
子供は残酷だけども、顔に慣れてしまうと、今度は内面を見ようとする。
その自然な動きが嬉しい。
Wonderの意味を、驚きや困惑の意味としての「wonder」ではなく、賞賛すべき素晴らしいものとしての「wonder」へと周りが変化していくのがとっても幸せな気持ちにさせるのです。

この写真のオギーだけを画像編集で消すいじめっこの親。
いじめっ子の親がこうだから子供もこうなっちゃう、、っていう典型的な形。
そんな親から周りの親も離れていく。この学校のすごいところは、校長を含めみんながオギーを守ろうとした所かも。


そして、内面にふれて仲良くなってみんなと笑っている姿をいじめっ子たちも羨ましくなってくる。仲良くなりたい、、って心で思っている。
そのきっかけがあれば、、、、と思っている。


でも、いじめっ子というのはどこにもいる。
でもいじめっ子にも寂しい面があるんだという事も描いている。
心の中からいじめっ子なんて小さい時にはいないのかもしれない。でも親だったり環境がだんだんその子を本当のいじめっ子にしてしまう。

この映画に出てきたいじめっ子は、多分本当の優しさが分かったはず
本では、「たまには最初からやり直すのもいいものだ」という格言を残している。
この子は、他の学校へ転向させられてから、きっと自分自身をやり直したと思いたい。

とにかく家族が最高。 いつも笑顔。そして、友達もみんな笑顔になっていく。笑顔がさらに笑顔を呼ぶ。
いつも「大好きよ」って言い合う家庭に憧れる主人公の姉の友達、彼、みんながこの家族に影響されていく。
うちもこんな家だったらなあと思いつつ・・・
最後の修了式の前のパパの言葉が涙腺崩壊!いやーDVDも買いたいなー。

とにかく一言では表現できない。

「正しいことをするか、親切なことをするか、、どちらかだったら親切を選べ」
「少しだけ余分に親切にしてみよう」


原作に忠実な映画の作り方だったので、本を読むとさらに描かれきれなかった友達の面のストーリーも読めてさらに感動が蘇る。