ハドソン川の奇跡 sully ☆☆☆★



邦題はなんだかな、、なんでも奇跡ってつけちゃうんだよね。予告編も盛り過ぎ、、、どこにも容疑者なんて言葉はアメリカ版では出てこないし、サリー(機長)の自伝の中にもないらしい。日本がヒットさせるために誇張しすぎてる感。
容疑者ってなると、、響きが変わってしまう。
この映画、機長に寄り添った機長からの視点ですすむ。とにかく飛行機事故の怖さというかリアルで。。。すべてのタイミングがあのハドソン川への着水の成功と全員生還という結果になったんだという。。アメリカのみんなで力を合わせてっていう思いが溢れる作品。川に居合わせたフェリーが救助に向かうまで10分もかからず、同時に救助ヘリも出動し、水没までには全員救助される、、着水からわずか23分くらいの出来事。
208秒ですべてを判断して川への着水を選択した機長にメディアでは英雄とされ毎日取り上げられる一方で、川への危険な着水を選択しなくても良かったのでは?という聴聞会のストレス。
シュミレーションは、すでにエンジンが止まり、何が起きたか判明している状態で行われる。当然迷いもないから、そのシュミレーションだと空港へ引き返せて川への着水は必要なかったという結論になる。
そこに想定外の出来事に対応できるまでの時間35秒を追加してほしいという機長の提案でシュミレーションをすると、見事に何回やっても墜落の結果に。これは、人間とゲームの違いだと思う。人間が経験からくる感覚で空港へは無理だと判断して、あの着水を選ぶ。でも、川への着水はほぼ生存者がいないほど危険なもの。それでも機長の経験から着水は成功すると見込んでいた。
しかしバードアタック。。鳥ってめちゃ怖い。あれでエンジン不能になっちゃうんだもん。
イーストウッド監督にはほんとはずれがない。今回はすったもんだもなく自然に忠実にという映画だったので、トムハンクスとアーロン・エッカートの演技がほぼすべて。二人が実力者だから出来た映画。