アルバート氏の人生 ☆☆☆☆


はーー重い!という映画。女性の立場が弱く生きていくのは大変な時代は男装して女を捨てて、、、という事も多かったのである。必死で生きてきたアルバート(でも本当は女性)。コツコツ貯めていたお金は突然の死で強欲な主人に取られ、そのお金はアルバートの友人のペンキ職人にギャラとして支払われる。もちろんペンキ職人の友人は突然お金を持っている主人がアルバートのお金を手に入れた事を察するわけだが・・・。
お金はペンキ職人に使われるならマシだろう。そうやって大金になる仕事を貰う事が出来たのだから。
しかし、、あともう少ししたら自分の店を持って人生を謳歌するはずが無念にも死ぬ事になるなんて・・。なんのために必死に男装して生きてきたのか、とっても切ない思いになりました。
結局顔がかわいい女性は男性にも男装した女性からも大事にされるという現代にも通じる所もあり。
回り回っていくというか・・・そういう映画でした。演技がみんな上手すぎてけっこう感情移入してしまいましたねー。
とはいえ、男装をしている女性が女性に恋する。つまりレズなのですが、どうやって自分が女だと打ち明ければいいのか、どうやって付き合う事に向き合えばいいのか、その悩む姿が微笑ましかったり。
この女優さん、「危険な情事」のあのこわーーい女優さんです。いまだ、昔見たあのマイケルダグラスに襲いかかるシーンは鮮明に覚えているのですが、この女優さんの幅広い演技。テレビドラマではダメージでエミー賞常連だし年取っても健在。