妹の夢は果てしなく。

「目標がないとアタシは生きていけないから、二号店の構想を練ってるのだ」と妹はおもむろにインテリア雑誌を目の前に。「あっちゃんはどれがいい?」外観からポストから何から何までアンケート。答えるたびに「やっぱ同じ好みだよねえ」むーんと頷いている妹。妹はアンティークが大好きでフランスへ行っても蚤の市へ繰り出す。ワタシも好きなので二人でいるとガラクタだらけの荷物。(色から空気まで同じものが好き。姉妹ってすごいなと思う。)それを片っ端からゴミ扱いして捨てる母上。母上は汚いアンティークじゃなくてキレイなアンティークが好み。「あっちゃんはいつ帰ってくるの?」(帰るんですね、いつの間にか私、、、)「うーん、40歳でデザインの仕事は辞めると思う」「そっかあと2年か。」(妹)。妹の場合はすでにワタシがそこにいるのが前提なので敷地内にワタシの家もあるらしい。250坪とかの敷地にゆったりと。。うーん、自分達が住むだけでもいいくらい。本当にこんな店が出来たらいいが、ケーキ屋ほど原材料と利益率があわない職業もない。バターもない、チーズもない、、なのにケーキ屋は脱サラに向いているのか地元には30店もケーキ屋がある。続ける事は本当に大変な事。
妹はお店の店長さんでもあり、母なのですが母の仕事はあんまり好きじゃない。仕事人間。だけど保育園は手をかける事がモットーなので、、おもむろにフエルトが入った箱を出し、、「トナカイ描いて」え、、、、トナカイ??トナカイ。。。うーむ。ヤギとトナカイの違いはなんだ!!!っという所で妹とつまずき、、結局キャラクターは妹の方ガウマイのでそれを元に「はい、これで型抜きして!」え、、、あたしが切り抜きですか?「あっちゃんアップリケってどうやんの?」「この表面にしたら裏面は何色がいいんだろう?」いやー、もう何十年もやってないが昔はバッグとか作って刺繍もはまってたし、、、と思いながらチクチク。そーだこの感覚だわ!と勘を取り戻すと結局ほとんど縫っておりました。「子供が出来たらやるんだよ!」いや、、でもアタシは子供作らないかもなあ、、とか言いつつ。でも昔やってた事を思い出す作業。これが子育てをやる上で大切な事なんだと思う。ワタシの場合は類似体験でありますが・・・。しかも出来たものを見ながら「こんなのでなんでこんな時間かかるの?」母上の冷たい言葉。。そして翌朝姪っ子に見せて「これ何に見える?」って聞いたら目を輝かせて「キララ!!!」「がーーーーーん、キララかよ!ヤギかよ!」キララは保育園で飼ってるヤギでした。「やっぱり角が問題なんだよ!」「いや、形かな」「角に線はいらないんじゃないの?」姪っ子の一言で落ち込むワタシ達姉妹でした。