アゴタ・クリストフさんが亡くなったニュース

そうか、そんなお年になってたのか、、でも悪童日記を読んだのも二十年近く前。。となると、、それもそうか。
悪童日記〜の三部作はかなりショックを受けた作品で、そんなに分厚くもなく文体もムダを省いて淡々と書いているものの、それがさらに頭の中でイメージさせてしまうのか、、一気に読めてしまう作品。
初めて読んだ時の、読み終わった時の思いというか、、なんとも言えない気持ちになったのは良く覚えています。そして最後に来る「えーーーー」という終わり方。
自叙伝とも思わせるくらいの文体、もしかしたらそうかもしれないのだけど、戦争の中で生きていく子供、色々な病気や障害を持った人物が登場し、本当にこの過酷な状況の中生きていく事がどんなに大変だったのか、人間の心の陰の部分。それを子供の視点から書く事と感情の部分を限りなく省く事で読み手に任せてしまう手法はとてもスゴイ。
そう、最後まで読んで、また悪童日記(一番目)に戻るという本当に思わず戻ってしまうというそんな作品。

悪童日記 (Hayakawa Novels)

悪童日記 (Hayakawa Novels)