お世辞をいう性格じゃないので

夏に訪れた、びく石のカフェ あ○○ でめちゃくちゃしょっぱい、料理とは言えないようなものを一時間も待ったあげくに出されて仕方なく食べた、、という事を書いたら、妹の所へ押し掛けてきて、さらに削除依頼を出してくるという、、ブログを書いていて10年以上だけど初の事を経験。
この手の人の怖いのは、妹の方へ害を出されそうで怖いなあっていう事。妹は全くブログの存在さえシランかったわけで。。。
私は夏に行った時、実は妹が知り合いなので、、なんかしら言ってくれる事を期待した。「ちょっと塩がききすぎているけど、、醤油かけすぎたんじゃない?」とか、、しかしそんな気配もなく黙々と食べてたので、こちらもお茶で流し込みつつ食べた。。お金を払って食べるものなんだろうか、、早く食べて帰って山の下の蕎麦屋でも行きたい、、とか思いながら・・・。
東京の人は優しくない。美味しいものには美味しいと心から言うし、そうじゃないものははっきり言う。一時間待つ事自体しない。だってこのカフェ、私たち以外ほとんど客はいない。それで四人分、ランチメニューも一種類しか無いのに、、出すのに何故一時間???多分30分くらいたった所で呼び出して聞いただろう。
以前目黒のイタリアンでもしょっぱいパスタが出た事があった。その時生まれた場所も年齢もバラバラの四人でいた。四人が「しょっぱくない?」って言った時点で呼び出し、「これしょっぱいと思うのですが、どうですか?」と試食してもらった。さらにシェフにも味見をしてもらった後、「作り直させてください」と言う事で今度は美味しいパスタがやってきた。多分妹がいなかったら同じ事をしていたと思う。四人が四人同じ事を思ったら、それは「多少味付けが濃い」とか「うちの味付けです」なんていうのは通らない。間違いであると思う。
このびく石のカフェの作り手は、本当に美味しいものを食べてきたのだろうか?素材の美味しさを知ってもらうためにこんな濃い味付けが必要なんだろうか?味覚が狂っているのに気がつかないのなら内臓の病気なんじゃなかろうか?とか色々思っていたのである。
妹には私という怖い存在がいる。送られてくる写真にNGを出す。見た目の改善をさせた後、実際に食べてさらに文句を言う。正直シュークリームは某大手のコンビニの方が美味しかった。それもはっきり言う。そうすると妹は「そんな添加物まみれの方が美味しいの??」「添加物が入ろうが、食べ手の事を考えて君の何十倍も試食と試作を繰り返して世の中に出しているコンビニのシュークリームの方が美味しいはずでしょ」と返す。妹が五回未満の試作で店頭に並べているのと、おそらく二十回以上試作を繰り返し、色々な人に試食をしてもらった反応をふまえて作るのと大きい差がある。田舎の人はこういう努力がない。だから、東京で広告の仕事をしていて、例えば何か一つの商品を世の中へ出すために半年一年商品開発、デザイン開発に時間と労力を使う事に驚く。でも、、それを毎回している方としては、、「何故そんな中途半端なものを世の中に出せるんだ?」と思うのである。
だから、私はお世辞を言わない。仕事でもプライベートでも。私が「かわいいね」「それいいね」「美味しいね」と言ったら本心なので私の性格を知っている人は喜ぶ。妹もそうなのである。誰よりも私が「これメチャクチャ美味しいよ!」っていう言葉で「ほんとに美味しいんだ」と安堵しているわけである。正直に言う事って「こわいー」とか「厳しいー」とか一見思うかもしれないけど、裏を返せばお世辞を言う人より百倍優しいと思う。私は多分変わらんだろうな。。別にびく石のカフェには思い入れが無いのでどうなってもいい。でも行きつけのお店がもし姉妹店を出したりしてイマイチだった場合、やぱりブログで書いたりシェフに直接言ったりする。代官山の行きつけのお店は多分私が書いていると分かっていたと思う。でも、イマイチだったと書かれたからと削除依頼をしてこない。その代わり姉妹店の改革をしていて今や予約も難しい店である。多分思い入れがある多数の客が同じような意見を言ったんだろうと思う。それを真摯に受け止める。その違いは大きい。