名物おばあちゃん

恐るべし二面性。外の人が来ると上品なおばあちゃんに早変わり。いないと関西弁で「誰や!あんた!」。
小さい頃、ジョーズよりも怖い「ピラニア」っていう映画を見ていて、あまりの怖さにひいいーっと言っている私の横で笑いながら「いやー怖いねえ」。そういえば裏にもピラニアいるんよ。ふっふっふっ。と笑い恐怖をあおる。。。
おばあちゃんには怖いもんなしだ。。と思った事がある。
ゴキブリ相手に新聞紙を片手に立ち向かう。ゴキブリが出ると「おばあちゃん!!!!!!」。
自称超お嬢。小さい頃から車で学校へ通い、家から門までが何分もある。用事は召使いがやっていたという家柄なのに、、、、部屋がゴミダメ。。理由は「掃除の仕方が分からない」ほんとかよ!!!!っと私達はいつも思っていたがゴミで部屋が一部屋ずつ浸食されていく。。。。ダスキンに出すにも大事なものが入っていそうなのでゴミを一つずつ開いて確認しなきゃならん。母上はどこかにお金を隠しているはずなのに!!!と言ってるけど出てくるのは、賞味期限切れの缶詰やボールペン、はさみ、、、よくて商品券。しかも何十年も前のやつ(使えるのかね?)。
可哀想だったのは、神戸から静岡に移動して何十年も住むことになったこと。子供達の世話をさせられ、仕事をして、楽しみや恋人も出来ず、、。同じ年代の人が周りにいなかったから話し相手も年をとってからはいない。もっと自分の楽しみを探して生きていたら良かっただろうに。。。母上も同じ道を歩みそう。今は孫の世話をする事に忙しさを見いだしているけど、、大人になったらそれもなくなったら、、その後どうする??
小さくなったおばあちゃんの身体はあまりにも悲しいものだった。九十歳以上だから大往生。でも母上も同じような人生を歩んでほしくないなと思う。