『ファミリー・ツリー』(The Descendants)☆☆☆☆

ヨーロッパ映画にありがちな、静かに流れていく家族映画なんだが、そこはハワイの魔力。緑いっぱいの自然とハワイアンミュージックで、ちょっとコミカルだけど実はジュージ・クルーニー演じる「妻に浮気された夫の苦悩」が演じられている。
そもそも、ファミリーツリーって英語を日本語にしたのかなと思っていたら大間違いで原題が出た時に驚いた。
The Descendants とは子孫という意味。ファミリーツリーって家系図とかそういう意味だよねえって所で、、子孫という意味だと映画と合っているけど多分原題を日本語読みしてもぱっとしないし、似ている単語でファミリーツリーにしましょうかっていう映画会社のいい加減な考えがイヤな所。
元々の先祖が価値ある地位にいたおかげで広大な土地を所有していたクルーニー演じるマット・キングは、不動産売却の準備を進める中、妻がボート事故で入院し、2人の娘の面倒を看なければならなくなる。しかし、妻が不倫していたことが発覚し、彼は娘たちと長女のボーイフレンドを連れていくうちに家族がだんだんとまとまっていくというストーリー。

仕事ばかりしていて全く家族の事を理解してなく扱いも知らなかったお父さんが年頃の娘達にどう接したらいいか分からず、、という所と広大な土地をどうするのか、、という苦悩。
見ていてホノボノ、しかし、なんとも実感出来る人間の感情をうまく表現していたなーと。クルーニーはホント悩んでいる目の演技がうまい。可哀想になっちゃって頑張ってーって思ってしまうくらい。多分娘もそう思ったから最後は仲良くなってたんだろうな。
グーでした。ハワイにいきたいなーっと思っちゃうし、あんな広大な土地に家を持っていたら最高だなー、こんな狭い所で何千万もする東京がバカバカしくなるくらい。