路上のソリスト THE SOLOIST  ☆☆☆☆

見事に“不協和音”。
合間合間に入れる空撮。高速道路を走る無数の車、大きい駐車場にある車、空から見れば点。つまり人間も空から見れば小さい点。
その世界で色々な人生が交差している。
人を助けようとしながらも、結果的に相手をコントロールしそうになってしまい拒絶されてしまうジャーナリストの挫折と、表現者なのに自分を見失ったチェリストのもどかしさと失望が、絶妙なコントラスト。
自分はどうしたいのか、どういう関係でいたいのか。
[%7C]

路上生活者を多く抱えるアメリカの問題、新聞の価値の低下、虐待、色々な問題の中で 友達へと簡単にはなれない二人の関係、じゃ、どこから友達だと言えるのか?など、ぐさりと考えてしまう映画ではないかと。
実話を元に映画化。あまりにも演技がうまくて物語にさーっと入ってしまい、10分くらいたってから「あ!!なんだロバート・ダウニー・jrじゃん!」」みたいな。 チェロリストのジェイミー・フォックスはどっかで見ているよなって思いながら最後までいってしまった。5作は見ているのに・・・奥が深く、そして自分の人生も考えようと思った映画。
主演は「Ray/レイ」のジェイミー・フォックスと「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr