告発のとき IN THE VALLEY OF ELAH ★★★★

2003年に実際に起きた事件を基に、『クラッシュ』のポール・ハギスが映画化。いい映画でした。
本当に一言、、戦争は何もいいことがないという事。戦争が残したものーPTSD心的外傷後ストレス障害)がさらに犯罪を増やすことになるんだろう。
昔の軍人と今の軍人とは精神的な強さも違う。今回イラクには一般の人もそのまま募集して何か月後には戦地にいかされているわけで、人格が変わってしまうのも仕方ない。変わらない方がおかしいかも。
日本はゲームで人殺しを類似経験して犯罪をおかす。が、アメリカは実際に経験してそれがそのまま一般の世界に戻っても戦地の後遺症で犯罪を起こす。
恐ろしいことだと思う。
でも、イラクに住んでいる人、いつも戦争ばかりの人達は一体どういう精神状態なんだろう。
本当に戦争は何一ついいことをもたらさない。

多分、お父さんが一番切ない気持ちしかないのかも。息子の声を逃してしまった。そんな父親役を主演のトミー・リー・ジョーンズが本当にうまく演じている。もっとこういう犯罪は増えるのかもしれない。
原題:In The Valley of ElahのThe Valley of Elahというのは、ダビデ古代イスラエルの敵だったペリシテ人の巨人兵士ゴリアテを投石器で倒した場所で、映画でも子供に教える形で紹介されている。ペリシテはパレスチナの名称の由来であり、古代イスラエルの敵だったから、ゴリアテとは、現代に言い換えれば、イラク戦争になる。結局終わらないイラク戦争。その責任を問う映画になっているような気がするが、、、、ブッシュには届いていないだろう。。。でもなあ、この邦題は全然違う。。。告発ってつければ当たると思っている映画会社の思惑が。。。。。甘い!!でも邦題をつける所から配給会社は始まるんだよねえ。でももっといい名前にしてほしかった。。