マダムマロリーと魔法のスパイス ☆☆☆☆


ギルバート・グレイプ」「ショコラ」の名匠ラッセ・ハルストレムの新作!ショコラも大好きな作品ですが、今回もまた美味しい作品でした。ハルストレム監督は、とにかく映像がきれい。なんというかまろやかな空気が漂っている。今回もその映像から香りが漂ってきそうなくらいきれいで美味しそう。。。。
インドのムンバイの想像しい町並みやカラフルなカラー、、そしてフランスの美しい田舎の風景、洗練されたパリ。三つの街の風景をうまく使う事でシーンを切り分け、飽きさせない。
この映画にも出てくるパリのレストラン。そう、フレンチも今変わりつつあり、まるで科学の実験のような厨房になっているレストランが増えているみたい。この映画でもそういうシーンが描かれていたけど、もはや料理というよりも科学とフレンチの融合という感じ。こういうフレンチも増えているのは確かであり、そういうスタイルに次第に疑問を抱いて本当に作りたい料理は違うんじゃないかと悩み始める主人公。
最後はめでたしめでだしなんだけど、フランス人の頑固なマダムとインドの頑固な親父との掛け合いがまた楽しく、そしてその二人が次第に一番の仲良しになる「恋人に近い存在」という告白も微笑ましい。インド料理とフレンチの融合が人間関係にも起こるんですよね。
見た後は、もちろんインド料理!
美味しい美味しい夜になりました。